近年、美容業界では「SMAS層」という言葉が注目を集めています。SMAS層とは、皮膚の下にある表情筋につながった筋膜のことを指します。
この層は、顔のたるみに大きく影響する広頚筋とつながっているため、SMAS層を引き上げることで、たるみの根本的な改善につながり、確かなリフトアップ効果を発揮するのです。
SMAS層の役割と加齢による変化
SMAS層は、顔の中にぶら下がっている表情筋や脂肪が入った袋のようなもので、頭頂部にある帽状腱膜につながっています。頭頂部や目の下、頬周りなどと接着の強いSMAS層ですが、年齢とともに肌との接着が弱くなりやすいのです。結合の強い部分とそうでない部分の差が大きくなることで、皮膚が垂れ下がってしまうのです。
たるみの原因は様々
顔のたるみには、SMAS層の変化だけでなく、表情筋の筋力低下や食いしばりによる血流の悪化なども影響を与えています。また、顔まわりの脂肪の量や、太陽光を浴びることによるダメージによってもたるみが生じることがあります。
意外な原因「シャワーの浴び方」
専門家は、シャワーの浴び方に対しても注意を促しています。下を向いてシャワーを浴びることが、実はたるみの原因になるというのです。シャンプーをする際に下をむくと、あごの体積が増加することが検証されました。
正しいシャワーの浴び方
上向きのシャンプーで両サイドから髪をかき集めるように洗うと、SMAS層が引き上げられると同時に側頭部の静脈を刺激します。これにより血流がよくなり、肌のリフトアップ効果が期待できるそうです。些細な日常の習慣が、顔のたるみに大きな影響を与えているのですね。
SMAS層を引き上げるケア
専門家は、SMAS層を引き上げる方法として、手のひらを頬に、指先を髪の生え際に当て軽く押し当てながら上に持ち上げつつ、反対の手で後頭部を押さえ帽状腱膜の繊維の方向へ引き上げる動きを5秒間続けることをすすめています。この動きを習慣づけることで、肌のたるみを予防できるとのことです。
SMAS層へのアプローチ「ハイパーナイフ」
SMAS層を引き上げ、顔のたるみを改善するための施術として、近年注目を集めているのが「ハイパーナイフ」です。ハイパーナイフは、高周波を用いた美容施術で、リフトアップや小顔効果が期待できると人気を博しています。
ハイパーナイフでのリフトアップ効果は、高周波エネルギーにより、お肌が本来持つコラーゲン生成能力を活性化させ、弾力をもたらすことで得られます。これにより、たるんだ肌が引き締まり、リフトアップされた小顔へと導かれるのです。
また、高周波エネルギーが血行を促進するため、むくみの解消にも効果的です。顔のたるみやむくみが気になる方に特におすすめの施術と言えるでしょう。
ハイパーナイフは、SMAS層へ直接アプローチすることで、より効果的なリフトアップを実現します。日常生活でのセルフケアと併せて、ハイパーナイフを取り入れることで、理想の小顔を手に入れることができるかもしれません。
たるみやむくみに悩む方は、ぜひハイパーナイフを試してみてはいかがでしょうか。高周波エネルギーの力で、SMAS層を引き上げ、若々しく美しい印象を取り戻しましょう。