生姜湯の効果と注意点
夜にカラダを温めると気持ち良く眠れるという考えから、毛布などでしっかり寒さ対策をして眠る人が多いです。また、生姜湯にもカラダを内側から温める効果があるため、夜に飲んで眠るとポカポカして質の良い睡眠がとれるように感じるかもしれません。しかし実際には、生姜湯を飲んでから眠ると睡眠の質が下がってしまいます。
体温と睡眠の関係
深い睡眠をとるには体温を下げる必要があります。わたしたちのカラダには1日の中で体温のリズムがあり、起きている時間帯にはカラダの中心部分の深部体温が上がり活動的に動きます。一方で、就寝時には深部体温を下げて眠る準備をします。
生姜湯が夜に不向きな理由
生姜湯を夜に飲むと、深部体温が上がってしまい、深い睡眠が妨げられます。生姜の働きには、胃腸を内側から刺激し、血流を高め、熱をつくりだし、深部体温を上げるという効果があります。そのため、布団などで外側から温めるのはOKですが、生姜湯はカラダの内側の深部体温を上げるため、睡眠の質を悪くしてしまいます。
生姜湯を飲むタイミング
生姜湯の効果が持続する時間
生姜湯がカラダを温める効果は2~3時間継続します。このことから、眠る3時間前までに飲んでおくのが睡眠に効果的だと考えられます。
体温の特性
体温は一度高く上げることで下がりやすいという特徴があります。カラダは体温が上がると手足の表面から熱を逃そうとします。運動をしてカラダが暑くなったときにそのまま放っておくとすぐ熱が逃げますよね。この原理を利用して、布団に入る3時間前までに生姜湯を飲むと、眠る頃には深部体温が自然に下がり、ぐっすり眠ることができます。
おすすめ生姜湯レシピTOP3
3位 しょうがチューブで簡単しょうが湯
作り方(1人分)
1. 生姜チューブ5cm、はちみつを湯呑みにいれる
2. 1に熱湯を注いでかきまぜる
3. お好みで熱いうちに片栗粉(小さじ1/2)を入れ、かき混ぜる
4. 完成
カンタンに生姜湯を飲みたい！という方におすすめなのが、生姜チューブを使ったこちらのレシピです。もちろん栄養価は本物の生姜と比べれば下がりますが、手軽に飲みたいときにはオススメです。
2位 つくりおきしょうが湯
作り方
1. 生姜を皮付きのまま薄くスライス
2. 保温機能のある水筒に1と熱湯を入れて3時間待つ
3. 完成
生姜に含まれるショウガオールという成分には、カラダを温める効果があります。このショウガオールは加熱することで増加します。本来であれば熱湯で茹でるのが一番効果的ですが、水筒に熱湯を入れて置いておく方法でも同様の効果が得られます。
1位 レモン入りしょうが湯
作り方
1. 生姜10gをすりおろす
2. 200mlのお湯に1とレモンを入れる
3. 完成
生姜はすりおろすことで健康効果が高まります。そして生姜湯にレモンをいれるアレンジはとても美味しいのでおすすめです。レモンに含まれるビタミンCは体の免疫力である白血球の働きを高めてくれる効果もあります。
まとめ
「あったかくして寝るとよく眠れる」というイメージから生姜湯を寝る前に飲む人が多いようです。しかし、良質な睡眠をとるためには、カラダの中心部分の深部体温を下げる必要があります。生姜湯にはカラダを芯から温めてくれる効果があるため、夜に飲んでしまうと眠るときに深部体温を下げにくくなってしまいます。寝る3時間前までに飲んだり、朝起きてから飲むのがオススメです。
