6月に入ると本格化する梅雨。気温と湿度の上昇で汗や皮脂の分泌が増える季節です。この時期はベタつきや毛穴の開き、ニキビ、メイク崩れなど様々なトラブルが発生しやすいですが、その中でも特に「メイク崩れ」に注目してみましょう。メイクが崩れやすい原因を理解し、対策を練ることで、鬱々とした梅雨の時期も元気で綺麗に過ごすことができます。
メイク崩れの原因は「汗と皮脂」
梅雨の時期にメイクがよれやすい主な原因は、「汗と皮脂」です。ベースメイクには油分が含まれており、これが汗や皮脂と混ざることでドロドロになり、メイクが崩れてしまいます。また、単純に汗でメイクが落ちてしまうこともあります。湿度が高くなるこの時期は、特に注意が必要です。
インナードライにも気を付けて
湿気が多い梅雨の時期であっても、お肌の乾燥が起こることがあります。お肌の表面は皮脂でベタベタなのに、内側はカラカラに乾いている「インナードライ」状態です。皮膚の表面の水分が汗と一緒に蒸発してしまい、それを補おうと皮脂が過剰に分泌されることでお肌トラブルが発生します。皮脂が多ければメイクのノリは悪くなり、メイク崩れも起こりやすくなります。
エアコンの除湿にも要注意
梅雨時期は湿気が多く、エアコンの除湿機能を使うことも多くなるかもしれません。しかし、除湿によってお肌が乾燥すると、メイクのノリが悪くなり、結果的にメイク崩れが起こりやすくなります。
メイク崩れを防ぐための基本のスキンケア
基本のスキンケアがやっぱり大事です。表面のお肌の乾燥や、インナードライ状態ではメイクのノリも悪く、メイク崩れの原因になります。乾燥対策は「保湿」をしっかり行うことが重要です。たっぷりの化粧水でお肌に潤いを与え、乳液や保湿クリームでその潤いを閉じ込めます。スキンケア後すぐにファンデーションや化粧下地を付けるのではなく、基礎化粧品がしっかりとお肌に浸透してからメイクを始めることがポイントです。
油分が多い箇所のケア
小鼻や鼻まわりは油分が多く分泌されるため、テカリが気になる箇所です。ベースメークを始める前にティッシュで鼻のまわりを軽く抑えて余分な油分を取り除きましょう。また、目元の油分もアイメイクが崩れる原因となるので、メイク前にティッシュや綿棒でオフしておくとアイシャドウやアイライナーの密着力が高まります。ただし、油とり紙や洗顔料を使って何度も洗顔するのは皮脂を過度に取り除いてしまい、お肌への負担が大きくなるので注意が必要です。
メイク崩れを防ぐための下地選び
基礎化粧品でお肌を整えた後、ファンデーションを塗る前に下地を丁寧に塗ることでメイク崩れを防ぎます。効果が高いのは乳液タイプ。皮脂のバランスを整えるだけでなく、UV効果も期待できるので、本格化する夏の時期にも役立ちます。また、メイクは重ねるほどに崩れやすくなるので、厚塗りは基本的に避けましょう。厚塗りを防ぐためにも、乳液タイプの下地がオススメです。パウダータイプの下地を使用する場合は、下地の後にミストを一吹きすることで粉を密着させることができます。
ファンデーションのコツ
化粧下地をお肌によく馴染ませることで、次のファンデーションののりが良くなります。ファンデーションも下地同様にお肌にしっかりと馴染ませるために丁寧にパッティングしましょう。パウダーファンデーションなら、スポンジを水で濡らし、よく絞ってからメイクすると密着効果が出ます。
アイメイクのヨレ対策
アイブローやアイライン、特に眉尻や目尻は汗や涙、まばたきによる摩擦でメイクがヨレやすい場所です。アイメイクのヨレを防ぐには、アイシャドウをのせる前にフェイスパウダーやベビーパウダーをアイホールにのせて、サラサラの状態からメイクをスタートさせることです。また、ファンデーションをつけすぎてもアイシャドウのヨレの原因になるので、頬などにのせたファンデーションの残りをまぶたにパフで軽く付けるくらいでちょうどよいです。
リップメイクの持ちを良くする方法
リップメイクも梅雨の湿気や汗で崩れやすいパーツの一つです。リップが落ちやすい原因は、唇の乾燥や食事、飲み物などによるものです。リップメイクの持ちを良くするためには、まず唇の保湿が大切です。リップバームを使ってしっかり保湿してからリップメイクを行います。さらに、リップライナーで輪郭を描くと、リップカラーの持ちが良くなります。また、リップスティックを塗った後にティッシュで軽く押さえ、再度リップを重ねる「ティッシュオフ」テクニックを活用すると、色持ちがアップします。
持ち歩きアイテムでリタッチも万全に
外出先でメイクが崩れたときのために、持ち歩くアイテムも重要です。コンパクトなミラー付きパウダーファンデーションや、ティッシュ、油とり紙、ミスト化粧水などをポーチに入れておくと便利です。特に油とり紙は、皮脂が気になる部分をさっとリタッチできるので、メイク崩れを防ぐのに役立ちます。また、ミスト化粧水は乾燥が気になるときにシュッとひと吹きすると、メイクの持ちが良くなります。
夜のスキンケアも忘れずに
メイク崩れを防ぐためには、夜のスキンケアも欠かせません。1日の汚れや皮脂をしっかり落とすために、クレンジングと洗顔を丁寧に行いましょう。その後、化粧水、乳液、クリームでしっかり保湿します。また、週に1～2回はフェイスパックや角質ケアを取り入れると、お肌のコンディションが整い、次の日のメイクの持ちが良くなります。
おすすめのメイクアイテム
梅雨の時期におすすめのメイクアイテムをいくつか紹介します。まず、皮脂吸着成分入りの化粧下地は、テカリを防ぎメイクの持ちを良くしてくれます。また、ウォータープルーフタイプのアイライナーやマスカラは、汗や湿気に強く、パンダ目になりにくいので安心です。さらに、ミスト状のフィニッシングスプレーを使うことで、メイクを固定し、崩れにくくすることができます。
メイク崩れしにくい生活習慣
メイク崩れを防ぐためには、生活習慣の見直しも重要です。十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を心がけましょう。また、適度な運動をすることで血行が良くなり、お肌の調子が整います。さらに、ストレスを溜めないようにリラックスできる時間を持つことも大切です。これらの生活習慣を整えることで、メイク崩れしにくい健康なお肌を保つことができます。
まとめ
梅雨の時期は湿気や汗でメイクが崩れやすくなりますが、適切なスキンケアやメイクの工夫、そして生活習慣の見直しによって対策することが可能です。
保湿をしっかり行い、適切な下地とファンデーションを選び、アイメイクやリップメイクにも気を配ることで、梅雨の時期でも美しいメイクをキープできます。また、持ち歩きアイテムを活用し、外出先でもリタッチを怠らないようにしましょう。これらのポイントを押さえて、梅雨の季節も元気で綺麗に過ごしましょう。
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